TOEFLやIELTSを受験される生徒さんが年々、増えてきています。
というわけで!
今日は、英検とTOEFL/IELTSは何が違うのか、少し触れてみましょう。
TOEFL/IELTSとは:
まず、TOEFLとIELTSは大枠で同じようなテストだと認識してもらったらOKです。
語彙や文法以外にも言語能力を測る項目があり、
スコアは、あなたがどの程度英語を使えるのか実際の能力と近しいものが示されます。
そのため、海外の大学へ進学する際や、ビジネスなどで外国在住する場合にスコアが必要となる場面があり、
また、私立の学校ではTOEFLやIELTSが英語の試験に用いられるケースが増えました。
英検とは:
対して、英検は語彙・文法の知識を伸ばせば合格しやすいテストです。
会話や英作文スキルが未熟でも、現時点のテスト構成なら準1級まで合格可能です。
英検のメリットは、文法学習がメインとなりやすい日本の学生たちの習熟度を測りやすいこと。
デメリットは、テストスコアが必ずしも実用スキルと一致しないことです。
TOEFLやIELTSは、一言でいうと、
「英語ユーザーを相手に、どんなことでも読み聞きでき、どんな質問にも答弁できなければならない」、そんなテストです。
言語が使えるというのは本来そういうことなので、当然といえば当然かもしれません。
というわけで、ここでは、気になるSpeakingとWritingについて、
IELTSを例にどのような問題が出題されるのか実際にみてみましょう!
Here we go〜〜〜♪
IELTSのSpeakingテストは、3つのパートから構成されます。
パート1は身近なテーマについて一般的な質問をします。
Speaking Test<Part 1>
Who normally does the cooking in your home? [Why/Why not?]
あなたの家では、普段だれが料理をしますか?(Why/Why not?)
If you could change your name, would you? [Why/Why not?]
可能なら、あなたは自分の名前を変更しますか?(Why/Why not?)
What kind of information about yourself have you put on social media? [Why/Why not?]
ソーシャルメディアに、あなたのどのような情報を載せたことがありますか?(Why/Why not?)
Has a neighbour ever helped you? [Why/Why not?]
近所の人が、今まであなたを手伝ったり助けてくれたことはありますか?(Why/Why not?)
ん。。。?
W.....Why?? 何でと聞かれても、、、なんでだろう。。。
とりあえず、パート2も見てみましょう。
Speaking Test<Part 2>
(例1)Describe a book that you enjoyed reading because you had to think a lot.
You should say:
----what this book was
----why you decided to read it
----what reading this book made you think about
and explain why you enjoyed reading this book.
多くを考える必要があり読むのが楽しかった本について説明してください。
言うべきこと:どんな本か、読もうと思った理由、この本を読んで思ったこと。
そして、この本を読んで楽しかった理由を説明してください。
(例2)Describe a very difficult task that you succeeded in doing as part of your work or studies.
You should say:
---what task you did
---why this task was very difficult
---how you worked on this task
and explain how you felt when you had successfully completed this task.
仕事や勉強で成功した非常に困難だった課題について説明してください。
言うべきこと: どんな仕事をしたか、なぜこの作業が大変だったのか、この仕事にどのように取り組んだか。
そして、このタスク達成に成功したときの気持ちを説明してください。
就職活動のエントリーシート作りや面接を思い出すのは私だけでしょうか。。
物事に対する自己認識が普段からできているのかが問われます。
息切れしてきました!
パート2では上記のようなタスクカードが渡され、そのテーマについて2分間スピーチしなければなりません。
質問のやり取りもあります。
パート3ではパート2に関連した質問が、さらに続きます。
Speaking Test<Part 3>
What are the most difficult jobs that people do?
人々がおこなう最も難しい仕事は何だと思いますか?
Why do you think some people choose to do difficult jobs?
どうしてある人たちは難しい仕事を選ぶのでしょうか?
Do you agree or disagree that all jobs are difficult sometimes?
全ての仕事はときに難しい場合もあることに、同意ですか、反対ですか?
How important is it for everyone to have a goal in their personal life?
私生活において目標を持つことは、みんなにとってどのくらい重要なことだと思いますか?
Is it always necessary to work hard in order to achieve career success?
キャリアで成功するためには常に一生懸命に働く必要がありますか?
Do you think that successful people are always happy people?
成功者はいつも幸せだと思いますか?
あーーーッ!ツライ(泣)そんなの考えたことない。
てゆーか興味ない!
そんな声が聞こえてきそうです(笑)
お気づきのように、英語で話す内容とは、いつもあなた自身の意見です。
自分の意見を述べ、その根拠を説明することが、英語コミュニケーションにおける常識だからです。
最後は、Writingパートをみてみましょう。
Writingのパートでは、図やグラフなどの状況説明をする英作文と、意見を述べる小論文の両方が出題されます。
小論文は質問が一つ出題され、制限時間は40分、必要語彙数は250 words以上で書いていきます。
Writing Test
Nowadays many people choose to be self-employed, rather than to work for a company or organisation. Why might this be the case? What could be the disadvantages of being self-employed?
今日、多くの人が会社や組織で働くのではなく、自営業を選択しています。
これはなぜでしょうか?自営業のデメリットとは?
Some people say that the main enviromental problem of our time is the loss of particular species of plants and animals. Others say that there are more important enviromental problems. Discuss both these views and give your own opinion.
ある人たちは、現代の主な環境問題は、特定の種の植物や動物が失われていることだと言います。
もっと重大な環境問題があると言う人もいます。
これらの両方の見解について議論し、自分の意見を述べてください。
Some people say that music is a good way of bringing people of different cultures and ages together. To what extent do you agree or disagree with this opinion?
音楽は、異なる文化や年齢の人々を結びつける良い方法だと言う人もいます。
あなたはこの意見にどの程度賛成ですか、反対ですか。
Give reasons for your answer and include any relevant examples from your own knowledge or experience.
あなた自身の知識や経験に関連する例を含め、あなたの答えの理由を述べてください。
いかがでしたか?
このようにTOEFLやIELTSでは、日常からアカデミックなテーマまで、あらゆるトピックが出題されます。
"英語ができる"という評価の半分は、「語彙や文法を正確かつスピーディーに処理できること」で、
残りの半分は、「表現の適切さや、意見を論理的に言いまとめたり書きまとめられる力」になります。
ですので、語彙や文法の知識が高くても、発話やライティングでつまってしまう人や、
意見が言えなかったり論点がズレているなどで、スコアが伸び悩む人は少なくありません。
ちなみに外国の多くの国では、このような小論文を小学生の頃から書くことが一般的です。
どうして英語は、こんなにも意見やその理由を毎度、説明しなくてはならないのでしょうか。
過剰に説明しているとも感じられるこのようなコミュニケーションのとり方は、日本の人からみると、
ときに言い訳がましく、めんどくさい人に映ってしまうこともあるかもしれません。
この背景には、価値観が異なる人同士は「察する」ということが非常に困難であることが理由のひとつに考えられます。
外国では、日本国内でみなさんがイメージされる多様性よりも、はるかに大きな差異や共感が難しい常識、
そして、ライフスタイルの異なる人たちが同じ場所に共存してきました。
共通しているものが少ないため、相手が理解できるように言葉で十分に説明するというコミュニケーション文化につながったのかもしれません。
早期対策がカギ!
SpeakingとWritingはアウトプット学習のため、特に自力で伸ばすことが難しく、
学習時間量の確保もどうしても少なくなりがちになるのが現実かと思います。
IELTSなら6.0以上、TOEFL-ibtなら70以上が最低でも欲しいところ。
IELTSで0.5スコアを伸ばすためには200時間の適切な学習が必要と言われ、TOEFLも能力値を伸ばす労力は同じです。
想像よりも大変だとお分かりいただけるでしょうか。
将来のために勉強をしている人たちは、なるべく早くからTOEFLやIELTSを意識した語学学習をスタートすることが望ましいでしょう!
TOEFLやIELTSに興味がある人は、ぜひスクールまでお越しください♪
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